ヤマハ音楽教室は、2024年5月以降、新体制に移行していきます。
この記事は、2023年以前のヤマハ音楽教室について書いているため、新体制のヤマハ音楽教室とは内容が異なるかもしれません。参考程度にお読みいただけると幸いです。
4歳、5歳から受講できるヤマハの幼児科クラス。幼児科は2年間のグループレッスンです。
我が家は、子ども2人が幼児科を受講し、私自身も幼児科を修了しました。
今回は、我が家の経験をもとに幼児科のレッスンやメリットデメリットについてご紹介します。
幼児科についての口コミもご紹介しますので、参考にしてみてください。
ヤマハ幼児科ってどんなところ
ヤマハ幼児科は、4歳または5歳からスタートする2年制のグループレッスンクラスです。
基本的に2年間同じクラス、同じ先生でレッスンし、人数は3名~10名程度で構成されています。
以前は年中さんから年長さんにかけて受講するのが定番でしたが、年長さんから1年生にかけて受講することも可能になっています。
同世代の仲間と一緒にレッスンするため、お友達ができるだけでなく、協調性やコミュニケーションが身につくと感じている方が多いです。
我が家も、グループレッスンだったから続けられた面が大きいです。
グループレッスンなので、友達と音を合わせて弾くアンサンブルのレッスンができることが大きな特徴です。
幼児科の年齢は、たくさんの言葉を覚える時期であり、音を聴く力も活発な時期です。この時期にたくさんの音や音楽を聞いて、自然に音楽の力が身についていきます。
レッスンには保護者が同席しますが、保護者は音楽のことがわからなくても大丈夫!
子どもに教えるために同席しているのではなく、宿題や練習する内容をメモしたり、自宅で練習するときに先生が言っていたことを子供に伝えるなどのサポートをします。
ヤマハ幼児科のレッスン内容
弾くだけではない!歌って踊ることもある!?
幼児科では、弾く曲だけでなく、歌う曲もあります。
音楽を聴いて先生や友達と一緒に歌ったり、動きをつけて歌う曲も多いです。
幼稚園で先生のまわりに集まってみんなで歌う様子と似ているので、子どもたちはとても楽しめる時間でもあります。
保護者も、一生懸命歌って身体を動かしている子供を間近で見られるので、弾く時間とは違った楽しみがあります。
聴く力を育てる音当てゲーム
先生がピアノを弾いて、音階で歌うレッスンもあります。先生が音を弾いて、音階で歌っていきます。
まずは先生について歌ってレッスンしますが、次第に先生の弾く音がわかるようになっていきます。
子どもの聴く力がついてきたことを実感することができます。
弾く曲はまず聴く、そして歌う
弾くレッスンでは、まず音楽を聞きます。次に、歌詞や音階で歌い、歌で音を覚えたら歌いながら弾く練習をします。
幼児科では、基本的にこの流れで練習していきます。
弾く練習をしていてうまく弾けないと思ったら、音で歌ってみる。そして歌いながら弾く練習をする。それを繰り返して音と指の動きをリンクさせていきます。
いろんな音で演奏
レッスンで使用するのはエレクトーンです(幼児科ではペダルを使いません)。
エレクトーンは、いろんな音を出すことができるので、曲によって音を変えたり、友達とアンサンブルのレッスンをするときは、パートごとに音を変えて合奏することがあります。
また、レッスンの曲によっては、実際に楽器を使用することがあります。
教室によって使用する楽器が異なるかもしれませんが、我が家が通っていた教室では、カスタネット、タンブリン、トライアングル、ウッドブロック、鈴を使っていました。
ヤマハ幼児科の教材と宿題
教材は1年で2冊使用する
ヤマハ幼児科では、2年間で4冊の教材を使用します。
教材は「ぷらいまりー」というヤマハ用の教材です。
1年目は指番号を覚えるなど、基礎的なところから始まり、1年目の後期には両手で弾く曲が出てきます。
2年目になると左手で和音を弾いたり、左手がメロディーの曲が出てきます。2年目の後期になると、音符の読み方やアレンジのレッスンがあります。
教室や担当の先生によってレッスン内容や進捗状況には差がありますが、2年目になるとぐっと難易度が上がってくるので、2年目の前期に使用する教材「ぷらいまりー③」の時期が特にがんばり時です。
宿題もある
「ホームワーク」という教材は、宿題で使用します。
基本的に1回のレッスンで1ページから2ページ分の宿題が出ますが、レッスンのときに、先生から宿題の内容についての説明があるので、簡単に回答できる内容になっています。
宿題は「ホームワーク」の他、レッスンの振り返りが大事です。
具体的に先生から練習しておいてほしいところや復習してほしいところ、音楽を聴いておいて欲しい曲などの話があれば、その点を重点的に復習しておくと、比較的スムーズにレッスンについていくことができます。
入会時のセット
幼児科ではじめてヤマハに入会すると、「ぷらいまりー」や「ホームワーク」の他、保護者がメモするために使う「ぷらいまりーノート」、教材に合わせたCDとDVD、レッスンバッグ、音符の学習に使用するマグネットを購入します。
そのため入会時の教材費が少し高めです。入会後は1年目の後期、2年目の前期、2年目の後期分にわけて教材などを購入します。
我が家は上の子が使っていたレッスンバッグやマグネットを下の子でも使ったので、2人目ではちょっとだけ教材費が割安になりました。
ヤマハ幼児科の費用について
- 入会金
- レッスン料金 月7,150円
- 施設費(施設により異なります)
- 教材費(入会時8,360円、1年目後期用5,940円、2年目用5,940円、2年目後期用5,940円※CDの場合の代金例)
- 発表会の代金(発表会時は教室やクラスによっては衣装や小物が必要になる場合があります)
- グレードの受験料
教材には、楽譜(ぷらいまりー)、宿題(ホームワーク)、連絡帳(ぷらいまりーノート)、CD、DVDが含まれています。入会時には、レッスンバッグとマグネットの教材が含まれています。
音源はCDと配信を選択することができ、配信の場合は上記の価格と異なります。
教材費は年に2回支払います。我が家の教室では、後期は9月頃、前期は2月頃に申し込みがありました。発表会やグレードの代金は実施する時期に支払いました。
ヤマハ幼児科の発表会について
ヤマハ幼児科の発表会は教室によって異なりますが、我が家の通っていた教室での発表会をご紹介します。
発表会は、コロナ前はアンサンブルの発表会を実施するだけでしたが、コロナ後にソロの発表会が追加されました。
現在、幼児科ではアンサンブルの発表会とソロの発表会の2種類を行っています。
アンサンブルの発表会について
アンサンブルの発表会は、自分のクラスと他のクラスと合同で、教材で練習している曲をアンサンブル用にアレンジした曲を、約10人程度で演奏しました。
コロナ前は歌の発表もありましたが、コロナ後は演奏発表のみになりました。
発表会前になると、教材のレッスンとは別に発表会の曲の練習をします。
衣装は、我が家の教室では上が白、下が黒や紺という指定がありました(上記の写真のようなイメージ)。幼稚園の制服で参加しました。
コロナ前はさらに、曲ごとに色をそろえたワンポイントアイテム(スカーフやバッジなど)を用意していましたが、コロナ後は廃止されました。
ソロの発表会について
ソロの発表会は、普段レッスンで練習している曲(ぷらいまりー)の中から選び、1人ずつ発表します。1曲の長さが短いため、1曲または2曲を発表しました。
発表する楽器をピアノかエレクトーンのどちらかで選択しました。
幼児科のソロの発表会はコロナ前にはありませんでしたが、進級後はソロの発表会があるため、その練習も兼ねて幼児科でもソロの発表会が追加されたようです。
ソロの発表会は衣装が自由です。華やかなドレスの子、スーツの子など様々な衣装で演奏している様子が見られます。
いわゆるピアノの発表会というイメージです。我が家の娘はちょっとフリル多めのワンピースで参加しました。
グレード試験について
幼児科2年目の後期に、グレード試験が実施されます。
グレード試験とは、ヤマハ独自の音楽の資格試験です。
資格試験と聞くと難しそうですが、幼児科で受けるレベルはレッスンの内容を理解しているかどうかのテストという感じです。
好きな曲を1曲歌い、和音を聴いて当てる、伴奏をつけるといった内容ですが、すべてレッスンでやっていることですし、レッスン内で先生からレクチャーもあります。
レッスンを受けていれば特に難しいことはありません。
ただ、担当の先生の他に別の先生が試験官として参加しているため、普段のレッスンとは違う雰囲気です。
教室により違うかもしれませんが、我が家の通っていた教室では試験の会場に私も一緒に入って見守ることができました。
子どもよりも私の方が緊張した思い出です。
ヤマハ幼児科の口コミ紹介
ヤマハ幼児科ついての口コミを紹介します。
ヤマハ幼児科を選んだ理由
とりあえず音楽の携わりたいというのと、まわりの友達も入っていたためです。音楽といえばヤマハというイメージが強かったです。
ピアノを習いたいと思って近所の友達と一緒に通えるグループレッスンを選んだ。
家から近いこと。カリキュラムがしっかりしていること。自分自身も子供のときに通っていたため。
私も自分が通っていたから子どもにも体験してほしいと思い選びました。
友達と一緒にレッスンできるのがグループレッスンの魅力ですね。
ヤマハ幼児科のメリット
同じ位の年齢の子と低年齢から関わるので、お友達を作りやすい性格に育ったと思います。
グループレッスンなので、お友達と楽しくレッスンできる、アンサンブルをすることができる。
親同伴だったので、親子で音楽を楽しめたのが良かった。
全体でやるので友達に負けないように置いていかれないようにと頑張ることを学べました。
良かった点としては、聴く力が育ち、先生の飽きさせない工夫で1時間あっという間であり、アレンジ力が身につくことです。
グループレッスンは、楽しいだけでなく、お互いのレベルを意識するので切磋琢磨する環境もできます。
ヤマハ幼児科のデメリット
幼児科は聴く力に特化していて、譜面を読む力をあまり重視していない。
教材や月謝の料金が高い。
グループレッスンなので全員が真面目に取り組むとも限らないので、やる気のない子がいると輪が乱れる。
専門的な音楽スキルが必要な場合は向いていないと感じました。
エレクトーンを買ってとせがまれた。
クラス内でレベルの差が出てきてしまうと、物足りないと感じたり、ついていけないと感じることがあるかもしれません。
専門的にどんどんレベルアップしていきたい場合は、幼児科のオプションレッスンとして個人レッスンを追加で受講することができます。
幼児科レッスンの補強や復習にも利用することができますので、興味がある場合は先生に相談してみてください。
レッスン回数:月1回、2回、3回
レッスン時間:1回30分
レッスン料金(税込・月額):月1回3,080円、月2回5,940円、月3回8,800円
施設費:教室により異なります
※幼児科オプションレッスンについては、ヤマハのホームページを参照、または各教室にご確認ください。
さいごに
幼児科は歌ったり、弾いたり、同世代の友達と一緒にレッスンすることで、切磋琢磨しながら楽しくレッスンすることができます。
鍵盤を弾くだけでなく、アンサンブルや歌を歌うなどの経験から、総合的な音楽の力をつけることができます。
指を動かす練習だけでは続かなそう、幼稚園や保育園のような環境で音楽に触れてほしいという方は、幼児科のレッスンからスタートしてみてはいかがでしょうか。